スノードーム

白く光る粉を舞い上げる。


沈着していた想いの砂塵を撒き散らす。


下から上へ。

而して上から下へ。


降り注ぐ物は、硝子越しならば青空にも夜空にも反射して、曇天ならば見送りだろうか。


聞こえはしない雪の音。

触れはしない雪の温度。


けれども瞳は総てを悟り、何かしらの答を映す。


嗚呼、手のひらでキミが踊り狂う。


いっそ、いっそ壁にぶちまけて終えば。


――雪は雪ではなくなり、ただの屑に変わる。


障壁があるからこそ、キミは美しい。


それを知るからこそ、狂ったように、ワタシはキミを乱すのだ。


そして死神が鎌を振り下ろす前には、キミを砕いて破片で脈を断ち切ろう。


醜くなった2人、この地に鎮まろう。


だけどもその時間までは、キミはワタシの慾に溺れてくれ。


ワタシの指先に翻弄されて、ワタシを魅了して。


ワタシの季節を、留めて。



end


スノードームて儚くて綺麗ですよねー。

詩とは無関係ですが一気に体重が7キロくらい減りました、、なのに腹は出てる、、。