薬の最後の気持ち


King Gnu - 三文小説


※以下は歌を受けて書いた詩です。




僕は、在るだろうか。

そこに、僕が在るのだろうか。


過去に今に未来に。


わからないね、わからないよね。


いいよ


さあ、下を向いて


君を覗き込んでいるのは何?


わからないね、わからないよね。

僕はきっと


君を甘やかして甘やかして


溶かして飲み込むさ。


それで終わりだ


それで終わりか?



僕は言うんだよ。


それでいいのかと。


君の痛み、苦しみ、ああ吐いてみて。


見てる、見ている。


生きている様を。


わからないよね、わからなくていいよ。


苦しみが僕の快楽。



そうして



僕をようやく嫌いになったらね。



ああ、素敵だ。



僕は消えて、君がやっと見える。


泣いているの


泣くんだ


泣け


周りを蹴倒してでも、泣け、喚け


そんな君は


僕は嫌いだから


醜く堕ちていけ




わかるよね



…僕は在るだろうか


在ったんだろう、君の中に


だから、君に溶けてしまったんだ

君が、素直だから

君の中に溶け込んだ


わからない?

わかるよね



君は、もう、僕がいなくても大丈夫


わかるよね


君は


もう


僕がいなくても笑えるよ