音無の世界で生きるキミへ【詩】

泡弾ける水色キャンデー


血を衣に輝くアンタレス


醜いアルトの糸に繋ぎ


ボクは砕いたキラメキを唄にする


ドレミも五線譜も要らない


深遠に繰り返すボクだけの唄



アル時キミが問うた


ナゼ飴と星なのか


ボクは答えた


綺麗なモノをホカに識らないから



ソォダ味のキャンデー


脆弱なカラダが唯一憶えている甘さ


舌の上でアブクが舞って跳んで歌って


可憐な踊り子を食べたようだった



蠍座のアンタレス


むせかえる暑い昼下がり


愛したパパが死んだ


光沢を帯びた血を沢山流して


艶めいた血に肉を染め上げて


死体はすぐに腐り始め


小屋には死臭が充満した


ボクは嘔吐を繰り返し


ソォ 扉を開いた


そうしたら


闇に光り輝く血が一雫見えた


振り返れば 醜悪な骸


美しいパパは お空に昇った



ボクの音符は2つだけ

ボクの音声は2つだけ



ボクの唄えるモノは


今は――2つだけ



‥ダケド‥イツカ



泡弾ける水色キャンデーを


血を衣に輝くアンタレスを


醜いアルトの糸から断ち切り


ソォシテ


澄んだバスの糸に繋げたなら


キミを唄ってもイイのかな



漸く見つけた



3つ目の――綺麗なモノを





【封】


たまにヤンデレ発揮します( ・ิω・ิ)